近年、二輪車の人気が戻ってきています。
1980年代~90年代前半、
いわゆるバブル景気と呼ばれた時期に日本ではバイクブームのピークを迎え、
以後は急速に下降線を辿ってきた二輪車市場。
しかし、2010年を最底辺に、二輪車の国内需要はゆるやかに復調を見せています。
我々バイク乗りにとって、とてもうれしいことです。
四輪車と比べて、
人も荷物も載せられない、季節や天気は露骨に感じられる、交通事故ともなればほぼ確実に人身事故、
一見なかなか実用性から遠い気がします。
しかし、それでも世の中から二輪車がなくならないどころか、
市場が回復基調にあるのはいったいなぜなのでしょう。
そんな二輪車の魅力を探ってみたいと思います。
二輪車の魅力とは
一言でいうと、二輪という自立することすら困難な乗り物を操る楽しみなのではないかと思います。
両手・両足を操作し、バランスをとりながら走り、荷重を移動させて車体を倒すことで曲がる、二輪車とはそういう乗り物です。
しかし私たちは、困難なものに取り組み、それができるようになるとすごく楽しく感じられます。
二輪車にもそれが当てはまるのではないかと思うのです。
実際に二輪車を運転していると、もっと遠い場所へ行きたいと思うようになったり、もっと運転がうまくなりたいと思うようになったり…といった具合に、自分にさらなる課題を与えてくれ、向上心をあおってくれます。
そして二輪車を運転してツーリングに出かけた際の爽快感は、とても言葉にできません。
道があれば時間に拘束されることなく走ることができて、好きな場所で停まっておいしいものを食べたり温泉に入ったり…。
一人旅をするには、二輪車はこれ以上ない最高の相棒といえます。
二輪車の区分とは?
二輪車への憧れ
街中を軽快に走る姿やツーリング中の二輪車を見かけると、少し羨望というか憧れのような目線を向けてしまうことってありませんか。
休日にバイクでどこかへでかけるとき、一種の現実逃避に近い感覚があります。「現実逃避」というと言葉が悪いかもしれないのですが、騒々しい日常の世界から離れ、ヘルメットで隔てられた自分だけの世界に入り込める感覚。それは自分で乗っていても味わうことができ、乗っている他の人を見ても感じることができます。
ここじゃないどこかへ行きたい、でもどこへ出かけるにも、二輪車で出かけることに意味があるのです。
もしそれが二輪車でなかったら、きっと出かける意味が半減してしまうことでしょう。
ここ最近 二輪車の人気が戻ってきているのは、2つの要因が考えられます。
まず1つは中高年リターンライダーの増加です。
昔、二輪車に乗っていたが家庭などの事情で手放すことになり、子育てなどの身辺が落ち着いてきた最近になって、また二輪車に戻ってきた方々です。時間的・経済的にも落ち着き、余暇を楽しむ余裕ができた方々で、ここ数年の二輪車市場を支えています。
2つ目の要因は、女性ライダーの増加によるものです。
圧倒的に男性が多かった二輪車の市場で、全体に占める女性ライダーの割合がかなり高くなってきました。
男性の下心からすると、自分のうしろに女性を乗せたいという方が多いことでしょう。
しかし、パートナーと一緒に走る、もしくは女性のうしろに男性が乗るというケースもあるのかもしれません。
ただ残念なのは、二輪車ユーザー増加中の40~50代に比べ、全体的に10~30代のユーザーが減っているということです。
世の中の情勢的に、二輪車に興味はあっても手が出せる余裕のある人が少なくなっているのでしょう。
しかし、願わくばもっと多くの人が二輪車に興味を持ち、その魅力をもっと多くの人と共有できたらいいですね。
中には今持っている車を売却して二輪車を買いたいという方もいるでしょう。
そんな方は元買取業者が力説する車売却の極意を知って、損をしない交渉を行うことをおすすめします。